FLEXBOARD でストーリーボードを作る 7 ステップ - AI 動画制作の流れ
この記事で学ぶこと:シナリオをカットごとのストーリーボードにして、問題のあるカットだけを選んで直し、Seedance 2.5 に渡す方法
こんな方へ:AI 動画を初めて作る方、動画を回してクレジットを無駄にした経験のある方
用意するもの:XCONDA アカウントとクレジット、シナリオの 1 場面、あれば Turn で作った背景画像。画像生成・再生成のボタンには必要なクレジットが画面に表示されます。
この記事は「AI 動画制作の流れ」連載のストーリーボード編です。前回の記事「XCONDA Turn で 360 度のセットを作る」で作った背景とキーイメージをここで使います。
FLEXBOARD はどこにありますか
XCONDA の左メニューから Studio に入り、Storyboard を開くと FLEXBOARD のカードが見えます。「Seedance 2.5 に最適化されたストーリーボードツール」と書かれたカードです。カードを押して New Project を選ぶと始まります。

ステップ 1:プロジェクト設定
画面上部に作業ステップが 3 つのボタンで表示されます。
- Project settings:プロジェクトの基本設定
- Scene Settings:シナリオ、人物と背景、カット数の設定
- Edit Panel:できたカットを見て直す
この記事のステップ 1〜5 が前の 2 つのボタン、ステップ 6〜7 が Edit Panel にあたります。まず 3 つを決めます。
- 作業方法
- 画像モデル:画面左上のドロップダウンで、カット画像を描くモデルを選びます。現在選べるモデルは 4 つです。
- プロジェクト名:後で一覧から探しやすい名前にします。例:「ウェブドラマ_1話_大庁マルシーン」

ステップ 2:シナリオ、ジャンル、雰囲気を書く
Scenario 欄に場面を書きます。「誰が、どこで、何を、どんな感情で」が入っているとカットを検討しやすくなります。出来事が複数あるときは順番に書きます。
たとえばこんな感じです。
雨の夜、韓屋(ハノク)の大庁マル。スヨンが割れた陶磁器の破片を持って立っている。門の方から足音が聞こえ、スヨンは破片を背中に隠す。扉が開いて母が入ってくる。二人は言葉もなく見つめ合う。
次に Genre(例:Suspense)と Tone / Mood(例:Tense)を選び、Save project で保存します。

ステップ 3:人物と背景を登録する(Reference Assets)
カットが変わっても同じ人物、同じ場所が出るようにするステップです。Reference Assets の領域に Cast(人物)カードと Background(背景)カードを登録します。
- Add Cast を押して人物カードを作ります。カードごとに @image1、@image2 のような名札(トークン)が自動で付きます。
- カードに顔の画像と分かりやすい名前を入れます。例:スヨン、母
- 繰り返し出る小道具もカードとして登録できます。例:割れた陶磁器
- 背景カード(Background)を追加します。前回の記事で Turn で作った空間の画像をここに入れるとよいです。
トークンの役割:カット説明の中に「@image1」のように表示され、このカットに誰が出るかが一目で分かります。動画プロンプトでも同じ方式で人物を指します。

注意:人物は一人につきカード 1 枚で登録してください。カードを差し替えたり削除した後は、トークン番号とカット説明がまだ合っているか再確認が必要です。
ステップ 4:カット数とカットの長さを決める
- Number of Panels:カット数を決めます。画面の例は 9 カットです。
- Shot Length:1 カットの長さを決めます。4 秒から 30 秒の間で調整できます。
たとえば 9 カット × 15 秒に設定すると、単純合計は約 2 分 15 秒です。実際の完成尺はその後の動画作業で変わります。
カット数は場面が変わる地点を基準に決めてください。上の例なら「陶磁器を持つスヨン/足音/隠す手/扉が開く/母の登場/見つめ合う二人」のように分けられます。

ステップ 5:画像より先に文字で確認する(Text Preview)
画面下の黄色い Text Preview Generate ボタンを押すと、画像を作る前にカットごとの文字コンテが先に出ます。各 CUT カードで 3 点を確認します。
- 場面説明が意図した順番で出ているか
- @image トークンが正しい人物を指しているか
- 下の SFX(効果音)の説明が場面の雰囲気に合っているか
カットの順番や人物、場面転換が不自然なら、画像を作る前にシナリオやカット数に戻って直します。文字の段階で直すのがいちばん速いです。

ステップ 6:Edit Panel でカットを確認する(Panel 表示と Sheet 表示)
画像を生成すると Edit Panel の段階に進みます。モデル選択の隣の Panel / Sheet ボタンで見方を切り替えられます。
| 表示 | 画面 | いつ使うか |
| Panel | カットごとにカード 1 枚。画像の下に Edit ボタン、場面説明、セリフ(Dialogue)、効果音(SFX)が並ぶ | カットを 1 つずつ読んで直すとき |
| Sheet | 説明なしでカット画像だけを大きく 1 枚にまとめて表示 | 全体の流れを一目で見るとき |
まず Sheet で全体の流れを見ます。 文字なしで絵だけを続けて見ると、実際の動画のようにカットがつながるか判断しやすくなります。
- カットの順番が入れ替わったり抜けた場面はないか
- 前後のカットが自然につながるか(衣装、小道具、照明、視線の方向)
- 同じ人物がカットごとに同じ顔で出ているか

画面右上には 3 つのボタンがあります。
- Download CUT ZIP(Panel 表示)/Download Sheet(Sheet 表示):カット画像をまとめて、またはシート 1 枚でダウンロードします。チームやクライアントにコンテを共有するときに使います。
- Regenerate images:画像を作り直します。ボタンに必要なクレジットが表示されるので、押す前に確認してください。
- Clear Sheet:シートを空にします。元に戻しにくいので、ダウンロードしてから使うのが安全です。
ステップ 7:問題のあるカットだけを選んで直す
うまく出たカットはそのままにし、問題のあるカットだけを直します。Panel 表示で直すカットのカードの Edit を押すと、そのカットだけを個別に修正できます。カットカードには次のツールがあります。
| ツール | 役割 |
| Edit | クイック修正ウィンドウを開く |
| + | カットで使う要素を追加 |
| ゴミ箱 | カットを削除 |
| 下/上の矢印 | カット画像をダウンロード/外部画像に差し替え |
上の矢印(アップロード)を使うと、Turn で作ったキーイメージをそのカットに直接入れることもできます。プロンプトでは出にくい構図を解決するときに便利です。
クイック修正(Quick Edit)
- 直すカットの Edit を押し、ウィンドウ上部のカット番号(例:CUT 04)が合っているか確認します。
- 必要なら Reference images に参考画像を追加します。
- Edit prompt に変える内容を一文で書きます。@トークンで人物を指せます。
- 対象カットと指示内容、クレジットの案内を確認して Apply edit を押します。
指示文のコツ:変えることと残すことを一緒に書いてください。例:「眼鏡だけ変えて、姿勢と背景はそのまま」 例:「@image1 の表情だけ驚いた表情に、手に持った陶磁器と背景はそのまま」

詳細修正(Detailed Edit) はカメラを変えたいときに使います。右側で 3 つを調整します。
- Shot Size:画面にどれだけ収めるか(例:Extreme Wide Shot、Close-up)
- Camera Angle:カメラの高さと傾き(例:Low Angle、Dutch Angle)
- Camera Movement:カメラの動き(例:Handheld、Track Out)
画面の例では「POV・Low Angle・Handheld」だった緊張感のある寄りの構図を「Extreme Wide Shot・Dutch Angle・Track Out」に変え、広く傾いた画面でカメラが後ろに引く構図に作り直しました。設定を確認して Regenerate を押します。このときも画面に表示されるクレジットを確認してください。


参考画像の順番を変える カット生成に使われる人物と背景のカードはリストで管理されます。人物は人物同士、背景は背景同士でドラッグして順番を変えられ、Reset to automatic selection を押すと既定の選択に戻ります。順番を変えた後はカット画像を再生成しないと反映されません。


Seedance に渡す前の最終チェック
ストーリーボードが完成したら動画の段階に進みます。渡す前に以下を確認してください。
- Sheet 表示でカットが自然につながるか確認したか
- すべてのカットで画像と説明が合っているか
- 人物トークンがカットごとに正確か
- 抜けたカットはないか
- カットの長さ、画面サイズ、カメラアングル、カメラの動きがカットの意図に合っているか
ここで確認したカット画像が動画プロンプトの基準になります。構図を直すコストはこの段階がいちばん小さいです。動画に進んだ後に構図を直すには、動画を何度も回し直す必要があるからです。
よくある失敗
- 文字コンテを飛ばしていきなり画像を作る:カット順が違うまま画像を作ると、作り直しになります。
- 同じ人物を複数のカードで登録する:トークンが分かりにくくなり、顔が混ざることがあります。
- 修正指示に変えることだけを書く:残すことを書かないと、他の部分まで変わる場合があります。
- うまく出たカットまで再生成する:問題のあるカットだけを選び、Panel 表示の Edit で直してください。
- Panel 表示だけで確認する:文字を読みながらだと、絵が実際につながるかを見落としやすいです。Sheet 表示で絵だけを続けて見る段階を必ず入れてください。
- 途中で画像モデルを変える:カットごとに絵の雰囲気が変わることがあります。
次回予告
次の記事では、複数の人物が動く場面で動線が絡まないように、ブロッキングボードでパペット動画を作って動線を決める方法を扱います。
AI 動画制作の流れ(連載)
- EP.00 全体マップ:1 本のシナリオが完成動画になるまで
- EP.02 リファレンス:XCONDA Turn で 360 度のセットを作る
- EP.03 ストーリーボード:FLEXBOARD でカットごとのストーリーボードを作る(いま読んでいる記事)
- EP.04 ブロッキング:ブロッキングボードで動線を決める(予定)
- EP.05 動画生成:Seedance に渡す 4 つ(予定)
いま始める方へ
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XCONDA はこちら:https://www.xconda.ai/
導入や協業のご相談は以下までご連絡ください。
- メール:cubeberry@cuberry.kr
- 電話:+82-70-8095-2302(平日 10:00〜17:00)
今日も長い記事を読んでいただきありがとうございます!